引用元:プロペシア®錠0.2mg・1mg|医薬品情報|MSD Connect
フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品ですので、効果や副作用などの薬理作用は全て同じです。違いと言えば製造元や値段、購入方法ぐらいです。
そもそもフィンペシアの先発薬であるプロペシアはどのような薬なのでしょうか。
このページでは主にフィンペシアの名前を知っているけど、先発薬のプロペシアについてよく知らないという方に、プロペシアの基本情報を提供しています。
プロペシアとフィンペシアを徹底比較
ここでは、プロペシアとフィンペシアの基本情報を細かく分けて比較していきます。いずれも製造元の製薬会社が発表している文書に則っています。
プロペシア | フィンペシア | |
製造元 | MSD | シプラ |
主成分 | フィナステリド | フィナステリド |
含量 | 0.2mg、1mg | 1mg |
用法・用量 | 0.2~1mgを1日1回 | 1mgを1日1回 |
消費期限 | 3年 | 3年 |
これらの情報を見ると、プロペシアとフィンペシアは、薬を飲む患者の立場で見れば大差はなく、同様の扱いで服用できることがわかります。
プロペシアはもともと前立腺肥大の薬だった!?
プロペシアの主成分であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発され、まず最初に前立腺肥大症治療薬としてプロスカーが承認されました。
その後、プロスカーを服用した患者に薄毛改善効果が確認できたため、用量を減らしてAGA治療薬として新たに承認されたのがプロペシアです。
プロペシアは世界で初めてAGAの内服薬として認可された「飲む育毛剤」です。プロペシアの登場によって、薄毛は医薬品を使って治療する時代となり、薄毛の外来を設置する病院や専門のクリニックが増え、AGA治療は一般化しました。
プロペシアの効果を実証した臨床データ
プロペシアが薄毛を改善する効果がどの位のものか、客観的な数字として示した臨床データがあります。日本でプロペシアの開発および認可にあたって行われた臨床試験では、3年間にわたる長期投与によって、被験者の薄毛進行度合いを測定しました。
引用元:プロペシア®錠 臨床成績<国内データ (3年)>|MSD Connect
臨床試験の結果、被験者の内実に98%が、3年間にわたって薄毛の進行が見られませんでした。
引用元:プロペシア®錠 臨床成績<国内データ (3年)>|MSD Connect
また、投与開始から1年後の段階で被験者の58%において、軽度以上の改善が見られました。さらに投与を延長すると、2年後には68%、3年後には78%と、改善が見られた被験者の割合が増加していきました。このことから、プロペシアは長期的に服用し続けると、薄毛の進行が止まるだけでなく、何らかの形で改善も期待できるという事が実証されました。
日本で処方されているプロペシアと海外のプロペシア
日本で認可されているプロペシアは、成分含量が0.2mgと1mgの2種類です。日本では定められているプロペシアの用法・用量は0.2mgを1日1回飲むのが基本で、必要に応じて最大1mgまで増減できます。一方で海外産のプロペシアは1mgがメインであり、用法・用量も1mgとされる場合が多いです。
このため、通販サイト(個人輸入代行サービス)等で購入できる海外産のプロペシアは1mgのみです。海外産のプロペシアを個人輸入して日本の用法・用量で服用する場合はピルカッター等で分割して服用しなければならず、特に女性は分割した粉末に触れないように気を付けなければなりません。
日本で未承認のプロスカーおよびフィンカー
プロスカーは前述の通り、最初に開発・承認されたフィナステリド製剤であり、前立腺肥大症の治療薬として海外で販売されています。
プロスカーはプロペシアの5倍となる5mgのフィナステリドを含んでおり、日本では認可されていない成分含量の薬です。未承認であり成分含量も違いますが、プロスカーもまたフィナステリド製剤ですので、錠剤を分割すればプロペシアとほぼ同量の摂取量となります。
プロスカーはフィンペシアやプロペシアと同様に個人輸入することが可能であり、4分割して飲めばフィナステリド製剤で最も安価になります。
服用のたびに分割する手間があるものの、コストパフォーマンスを最優先でAGA治療をしたい方には、プロスカーやジェネリック医薬品のフィンカーが適しています。